AKA療法®︎
AKA療法®︎(Arthrokinematic Approach)とは
AKA療法®︎とは、「Arthro Kinematic Approach(関節運動学的アプローチ)」の頭文字を取った名称で、日本語では「関節運動学に基づく治療法」と訳されます。この療法は、関節の動きに着目し、関節包内(関節の内部)で生じる滑り・回転・回旋といった微細な動きを調整・改善することを目的とした治療技術です。
特定の関節に対して的確に働きかけることで、関節本来の可動性を回復させ、体全体のバランスや動作の改善につなげます。施術は非常に繊細で正確に行われるため、骨粗鬆症の方や妊娠中の方など、身体への負担が気になる方でも安心して受けられる、リスクの少ない安全な治療法として知られています。
仙腸関節へのアプローチの重要性
AKA療法®︎の最大の特徴は、骨盤にある「仙腸関節」へのアプローチを重視している点にあります。仙腸関節は、上半身と下半身をつなぐ重要な関節で、体の動作や姿勢保持、体重の分散に大きな役割を果たしています。
この仙腸関節は関節運動学上、ごくわずか(約1~2mm程度)の「遊び(微小な可動域)」がありますが、この遊びが失われると関節機能に障害が生じ、腰痛や臀部の違和感、下肢のしびれなど、さまざまな不調の原因となることがあります。
しかし、このような関節機能不全は、レントゲンやMRIなどの画像検査では確認できないため、病院では「骨に異常なし」と診断されることがほとんどです。そのため、根本原因が分からないまま、湿布や痛み止めだけで対処されるケースも少なくありません。
AKA療法®︎では、このような“見えない不調の原因”を丁寧に見極め、仙腸関節のわずかなズレや機能低下に対して的確にアプローチすることで、根本からの改善を目指します。